クラシック版と新しいBenchmark Emailの比較
クラシック版(Benchmark Classic)から 新しいBenchmark Emailへ移行すると、よりスムーズで強力なメールマーケティング体験が可能になります。
多くの機能はこれまでと同じ感覚で使えますが、コンタクトの管理、メールデザイン、ドメイン認証の方法などにいくつか重要な変更があります。
このガイドでは主な違いと、各種ツールの配置をご案内します。
クラシック版とBenchmark Emailは異なるサービスであり、アカウント情報が共有されることはありません。
クラシック版のIDとしてご利用中のメールアドレスを使って、Benchmark Emailアカウントを新規作成することが可能です。
リスト情報は手動での移行が必要です。
コンタクト管理: リスト管理から一元化されたデータベースへ
新しい Benchmark Emailでは、連絡先のインポート、保存、管理の方法が大きく変わりました。
クラシック版
コンタクトは複数のリストにインポート・保存されていました。
同じ連絡先が異なるリストに重複して登録され、内容が異なる場合もありました。
Benchmark Email
コンタクトは中央データベースに直接インポートされます。
これにより個々の連絡先をより簡単に管理・検索できるようになりました。
新しい Benchmark Emailでは、リストは クラシック版のセグメント作成のような手順で、特定の条件に基づいて作成を行います。
- タグ、作成日、更新日、連絡先フィールド内の任意のデータ、さらにはメールのエンゲージメント情報などを基にリストを作成できます。
- 但し、リストに含まれるコンタクトは作成段階で固定され、自動更新は行われない仕様です。作成時の条件に当てはまるコンタクトが追加・削除されても、リストには反映されません。
タグ
Benchmark Emailでは、「タグ」が強力な新機能として追加されています。
タグは個々の連絡先やグループ全体に付与できるほか、インポート時に自動的に適用することも可能です。
メリット
整理しやすくなり、コンタクトをより柔軟にターゲットできるようになりました。
ベストプラクティス
インポート時にタグを設定しておくと、今後のフィルタリングやセグメント作成をよりスムーズに行えます。
画像ギャラリー: メールビルダー内に配置
新しい Benchmark Emailでは、画像ギャラリーがメールビルダーに統合され、「アップロード」として表示されます。
「アップロード」にアクセスするには、未送信のメールを開く必要があります。
クラシック版
クラシック版では画像ギャラリーはメール編集の外にありましたが、メールビルダーからでもアクセスすることができました。
Benchmark Email
新しい Benchmark Emailでは画像ギャラリーがメールビルダー内に組み込まれており、デザイン画面を離れることなく画像のアップロード、整理、編集ができます。
特典: 無料画像 & AI画像生成
アップロードした画像に加えて、無料画像やAI画像生成ツールを利用してオリジナルのビジュアルを作成することもできます。
使用または生成した画像は自動的に「アップロード」フォルダーに保存され、いつでも簡単にアクセスできます。
AI画像生成について:
- 希望する画像の内容をできるだけ詳しく入力してください。
- AI がより詳しいキーワードを提案した場合は、その提案を使っても元のアイデアをそのまま使っても構いません。
- AI が生成した画像を確認し、気に入ったものを選択してください。.
メールビルダー
これまで使っていた一部の機能は名称や配置が変更されています。
また、メール作成をより速く・簡単に行えるよう、新しいオプションも追加されました。
主な変更点と改善点をご紹介します:
相違点
メールのプレビュー
メールビルダーの右下に「プレビュー」と「表示モード」のオプションがあります。
ここでは、メールのプレビューを確認したり、デスクトップモードとモバイルモードを切り替えたりできます。
- 元に戻す/やり直し
- 「元に戻す」と「やり直し」オプションを使うと、メールデザインの直前の変更を取り消したり、やり直したりできます。
- プレビュー
- デスクトップとモバイルの両方の受信トレイに表示される実際の見え方を確認できます。
- デスクトップ
- デスクトップ表示用にメールを編集・デザインできます。このモードは初期設定で選択されています。
- モバイル
- モバイル端末向けにメールを編集・デザインできます。多くの購読者がスマートフォンでメールを開くため、この機能は特に便利です。
テストメール
「テストを送信」オプションは「メールチェックリスト」にあります。
この機能を使うと、送信前に最大5件のメールアドレスへテストメールを送信し、実際の表示を確認できます。
※テストメールはアカウント内で認証済みの以下のようなメールアドレス宛てにのみ送信できます。
・アカウント所有者
・メール認証を完了した追加ユーザー
・認証済みの返信先(Reply-to)メールアドレス
保存
クラシック版と同様に、メールの一部セクションを保存して今後のテンプレートで再利用できます。
保存されたセクションは「ブロック」として管理され、「セクション」タブから確認できます。
改良点
Smart AI Button はClassic 版の「ボタン」ブロックと同様に読者の注目を集めてクリックを促すための機能です。
新しい Benchmark Emailでは、AI を活用して行動喚起(CTA)を強化したり、新しいボタン文言を自動生成したりできるようになりました。
キーワードを入力しトーンを選択すると、AI が最適な行動喚起(CTA)文を提案してくれます。
専用ブロックを使って背景画像を追加できます。
背景画像はブロック内の「セクション全体の設定」から設定します。
詳しい手順は、こちらをクリックしてご確認ください。
「チェック」は、メール送信前に内容を確認するためのツールです。
URL の欠落、画像の ALT テキスト未設定、空のテキストブロックなどの問題点を自動的に検出します。
詳しくは、こちらをクリックしてご確認ください。
主な変更点
- 「テスト送信」オプションは、ビルダー内ではなく現在は「メールチェックリスト」に配置されています。
- モバイルビューでメールを編集できるようになり、モバイル読者を意識したデザインがより簡単に行えます。
- 新しいコンテンツブロック
- HTMLとタイマー
ドメイン認証
ドメイン認証に関する一部の用語に加え、使用するレコードの種類や認証プロセスが変更されました。
これにより設定がより簡単になりメールの到達率も向上しています。
クラシック版
- CNAME レコード2つとTXT形式でDMARCをご利用のドメインホストのDNS設定画面に設定する必要がある。
Benchmark Email
- 全ての認証においてNS レコードを使用します。詳細なドメイン認証の設定方法は こちら をご参照ください。
近日公開予定
NS レコードを追加できないユーザーのために、代替の認証方法を順次提供する予定です。
サブドメイン
もう一つの大きな改善点は、すべてのメール送信にサブドメインが使用されるようになったことです。
サブドメインから送信することでルートドメインの評価を保護し、マーケティングメールと主要ドメインの活動を分離することで配信率の向上にもつながります。
ユーザー管理
ユーザー名やパスワードを共有する必要はございません。
クラシック版 では、アカウントに他のユーザーを招待する機能がありませんでした。
他の人にアクセス権を与えるにはログイン情報を共有するかサブアカウントを作成するしかなく、どちらも安全なアクセス管理の課題を解決する方法ではありませんでした。
新しい Benchmark Emailでは、各ユーザーが自分専用のログイン情報を持つことができ、機密情報を共有する必要がなくなりました。
これにより、より安全で効率的に作業を分担できます。ユーザーはコンタクトのアップロードからメールの作成・送信まで、さまざまな作業を行えます。
ただし、契約プランの変更や他のユーザーの追加・削除は行えません。.
新しいメール送信スタイル
新しいBenchmark Emailでは、メールのスケジュール設定と送信の手順が少し変わりました。
操作自体はこれまでと同様に簡単ですが、手順や選択肢がより使いやすく改良されています。
メール作成画面から配信を予約する場合は、送信先のコンタクトリストを選択する必要があります。
一方、すべての連絡先に一括送信したい場合は、「コンタクト」から送信することができます。
以下ではメールを送信する2つの方法についてご紹介します。
メールを送信する方法はいくつかあります。
方法1
従来の方法
- メールを作成する。
- 以下の詳細を含むすべての準備を完了させる:
- 件名の設定
- 送信元名の選択、送信元アドレスと返信先アドレスの設定
- コンタクトリストの設定
- 配信予約設定またはすぐに送信
方法2
この手順は新しい方法です。
あらかじめ作成したメールを使用することも、最初から新規で作成することもできます。
以下の例では既に作成済みのテンプレートを送信します。
まず、「コンタクト」を開いてください。
- 「メールアドレス↑↓」の横のチェックボックスにチェックを入れてください。
- 全てのアドレスが選択されます。
「メールを送信」をクリックします。
次の画面で送信したいメールテンプレートを選択します。
まだメールを作成していない場合は、「最初から始める」を選択して、新しいメールを作成できます。
- 既存のメールテンプレートを選択すると、送信前に最終編集を行うことができます。
- 準備が完了したら保存して次へをクリックします。
- 次に、メールの詳細を入力してください。
- メール名を設定; これは任意であり、アカウント内でのみ表示されます。
- 件名の設定
- 送信元情報の入力
ここでは、コンタクトがあらかじめ選択されていますが、必要に応じてこのセクションを編集できます。
既存のコンタクトリストを削除し、新しいコンタクトリストを選択することも可能です。
- 最後に自分宛てにテストメールを送信し、準備が整ったら「スケジュール」または「今すぐ送信」を選択してください。.
方法3
方法2と同様ですが、この方法では「フィルター」オプションを使って特定の連絡先グループを選択します。
フィルター条件を設定します。
全てのコンタクトを選択し、「メールを送信」をクリックします。
- 次の画面でテンプレートの選択が表示されます。
- 必要事項を記入してください。
- スケージュールで予約設定を行うか、すぐに送信を行ってください。
方法 4
以前にメールリストを作成している場合は、「リスト」に移動し、1つまたは複数の連絡先リストを選択します。
その後、「メールを送信」をクリックし、方法2および方法3と同じ手順に従ってください。
新しいBenchmark Emailの主なメリット
- コンタクト管理用タグ: 迅速なフィルタリングとコンタクトのグループ化.
- 中央データベース: 並べ替えとフィルタリングが容易
- コンタクトのデータやメールのエンゲージメント情報を基にフィルターを設定できます。
- 名前またはメールアドレスで検索できます。
- 複数ユーザーへのサポート:アカウントに他のユーザーを招待できます。招待されたユーザーはコンタクトのアップロードやメールの作成・送信を行うことができます。
- コンタクトリスト: 顧客データに基づいてリストを作成し、必要に応じてカスタムフィールドを追加して、追加情報を簡単に保存できます。
コンタクトのプロフィール: クラシック版では利用できるのはフィールド項目のみでした。
一方、新しいBenchmark Emailでは、コンタクトプロフィールにメールのエンゲージメント情報が表示されるようになりました。
- シンプルなドメイン認証設定: NSレコードのみでの認証とより良い到達率を確保するため、サブドメインを利用して配信ます。
- 無料画像とAI画像生成: AI画像生成を使って新しい画像をすぐに作成、または無料画像から選択することができます。
- スマートAIボタン: 少ないキーワードでCTA(行動喚起)を強化したり、新しいCTAを簡単に作成できます。
- ログインオプション: Google ログインを使えばすぐにログインでき、時間を節約しながらデータを安全に保てます。
- レポート: 全体レポートでは、アカウントの状況を過去90日・60日・30日のスナップショットで確認できます。
- リアルタイムのアクティビティストリーム
- アプリの表示設定: ダークモードとライトモードが選べます
クラシック版をご利用の方へのご案内
- 新しい Benchmark Emailをお試しいただく場合は、まずコンタクトのインポートから始めましょう
- インポート時またはインポート後にタグを設定しておくと、セグメントの準備がスムーズに行えます。
- 新しいメールビルダーを活用して、背景画像や統合された画像管理機能を確認してみましょう。
- ドメイン認証を単一の NS レコードで更新することで、メールの到達率をさらに向上させることができます。